琥珀の花

プロローグ_

遠く霞む時の彼方
神々の住まう
かつて存在した世界
その名と記憶を奪われし少女
暗き歪みを彷徨う

混沌の綻びに射す光
祈りと共に、ただ一人
あなただけに届く少女の声

何故、あなたに?
どうすれば救える?
時を超え言葉を交わす二人

少女の名は?

その刹那
空に映る大河が翳り
梟の夜目に少女を映す
そして少女の言葉は途切れ
時計は砂粒を落とし始める

永劫か
夢幻か

幾度と桜は散り
因果は収束し
偶然という名の必然のもと
少女はまた、あなたと出会う

他人の二人
紡ぐ記憶の糸
神々を欺く
二人だけの企み

繰り返す時間
交わし合う「言葉」
失われゆく記憶をたどり
その真実を求めて…

「琥珀の花」

Coming soon._

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